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国立国会図書館東京本館

国立国会図書館本館

国立国会図書館本館

(左)国立国会図書館全景。(右)国立国会図書館新館

(左)国立国会図書館全景。(右)国立国会図書館新館

クローバー概要

国立国会図書館は昭和23年(1948年)に設立された日本における唯一の国立図書館です。国会に属する国の機関であり、国会の立法活動を補佐することを目的とする議会図書館であるとともに、納本図書館としての機能を兼ね備えています。東京本館(千代田区永田町)、関西館(京都府精華町)、国際子ども図書館(台東区上野公園)の3つの施設が機能を分担し、一体的にサービスを行っています。 

◆沿革
国立国会図書館にはふたつの源流があります。ひとつは行政機関である文部省に属していた帝国図書館、もうひとつは帝国議会の貴族院・衆議院の各図書館です。これらの図書館の蔵書は、ほとんどが国立国会図書館に引き継がれており、現在の蔵書の基礎となっています。昭和23年(1948年)2月、「国立国会図書館法」が制定施行され、国立国会図書館が設立されました。それ以来、国会のための調査図書館として、また日本で唯一の国立図書館・納本図書館として着実に歩みを進めてきました。。

 昭和23年(1948年)6月  旧赤坂離宮(現迎賓館)を仮庁舎に開館
 昭和36年(1961年)8月  東京本館の第一期工事が竣工
 昭和43年(1968年)  東京本館の本館が完成
 昭和61年(1986年) 東京本館の新館が開館
 平成16年(2004年)10月  東京本館で新システムによるサービス開始
 平成24年(2012年)1月  サービスシステムを全面改修

◆機能
・国会に対するサービス
国立国会図書館には、国会の諸活動を調査・情報提供の面で補佐する役割があります。国会議員や国会関係者からの依頼に応じて各種の調査を行い、立法情報を提供する(立法調査サービス)とともに、図書館資料の閲覧、貸し出し、複写などのサービスを全館的な体制で行っています。

・行政・司法に対するサービス
国立国会図書館は、行政および司法の各部門の業務遂行に資するため、各府省庁および最高裁判所に支部図書館を設置して、資料の貸し出し、複写、レファレンスなどの図書館サービスを行っています。

・国民に対するサービス
国立国会図書館の東京本館と関西館は、満18歳以上であれば誰でも来館して利用できます。所蔵資料の大部分は書庫に収められており、書庫の資料を閲覧するには、利用者登録をする必要があります。なお、利用者登録をしなくても、各専門室の開架資料のほか、国立国会図書館がデジタル化した資料や契約している電子ジャーナルなどを館内で利用することができます。また、著作権法の認める範囲で所蔵資料の複写サービス(有料)を申し込むことができます。個人に対する館外貸し出しは行っていません。
ホームページ上で提供する資料のデジタル画像やデータベースは、いつでも利用できます。国立国会図書館がデジタル化した図書、雑誌、古典籍資料、博士論文など260万点のうち、著作権の処理が終了した約50万点をインターネット公開しています。
また視覚障害者などで資料や情報の利用に困難のある方のために、視覚障害者等用データの送信サービスやさまざまな支援を行っています。

◆ 施設概要(東京本館)

 敷地面積  3.0万㎡
 建物延べ面積  14.8万㎡
 閲覧スペース面積  1.9万㎡
 書庫収蔵能力  1,200万冊

◆蔵書数(東京本館)(平成27年度)

 図書  657万1,241点
 雑誌・新聞  1,093万7,234点
 マイクロ資料  510万9,659点
 録音資料 67万5,320点
 光ディスク(CD-ROM等) 10万4,611点
 地図  56万1,560点
 文書類  38万4,119点

クローバー施設

1階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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[新館]
専門室(音楽・映像資料室)、新館複写カウンター、プリントアウトカウンター、展示室、喫茶、エレベーター、化粧室(男性・女性・車いす)、光庭
[本館]
遺失物受付(事務室)

 

 

 

 

 

 

2階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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[新館]
新館入口(未登録者)、入退館カウンター、閲覧室(新館閲覧室、雑誌別室)、利用者登録カウンター、インフォメーション、関西館資料取寄せカウンター、雑誌カウンター、エレベーター、化粧室(男性・女性・車いす、オストメイト対応)
[本館]
本館入口(登録利用者)、入退館カウンター、専門室・閲覧室(科学技術・経済情報室、人文総合情報室、本館第一閲覧室)、インフォメーション、図書カウンター、複写カウンター、プリントアウトカウンター、マイクロ複写カウンター、エレベーター、公衆電話、化粧室(男性・女性・車いす)

 

 

国立国会図書館を利用するには登録利用者カードが必要。新館の利用者登録カウンター(左)で手続きを行う。B5判以上の不透明な袋物(かばん・紙袋・封筒など)、コピー機・カメラ・ビデオ録画機・スキャナー、刃物等危険物(カッター、かみそりの刃を含む)などは館内への持ち込みは不可。利用者入口付近にあるコインロッカー(右)に預ける

国立国会図書館を利用するには登録利用者カードが必要。新館の利用者登録カウンター(左)で手続きを行う。B5判以上の不透明な袋物(かばん・紙袋・封筒など)、コピー機・カメラ・ビデオ録画機・スキャナー、刃物等危険物(カッター、かみそりの刃を含む)などは館内への持ち込みは不可。利用者入口付近にあるコインロッカー(右)に預ける

本館の図書カウンター(左)と検索ホール(右)

本館の図書カウンター(左)と検索ホール(右)

本館の目録ホール(左)と第一閲覧室(右)

本館のホール(左)と第一閲覧室(右)

本館のマイクロ資料閲覧コーナー(左)とプリントアウト受付カウンター

本館のマイクロ資料閲覧コーナー(左)とプリントアウト受付カウンター(右)

新館の雑誌カウンター(左)と書庫

新館の雑誌カウンター(左)。地下1階から8階にある書庫(右)。※利用者は書庫に入ることはできません

3階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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[新館]
専門室(議会官庁資料室)、講堂、エレベーター、化粧室(男性・女性・車いす)
[本館]
専門室・閲覧室(古典籍資料室、本館第二閲覧室、図書別室)、喫茶、エレベーター、公衆電話、化粧室(男性・女性)、ATM

 

 

 

 

第二閲覧室

第二閲覧室

4階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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専門室(新聞資料室、エレベーター、化粧室(男性・女性・車いす)
[本館]
専門室(地図室、憲政資料室)、エレベーター、化粧室(男性・女性)

 

 

 

 

 

 

6階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

本館6階に食堂(左)と食品・文房具・日用雑貨などを取り扱う売店(右)があります。ほかに本館3階と新館1階には喫茶があります。食堂では持参した弁当などを食べる席もあります。食堂・喫茶内では資料の利用は禁止。食堂の営業時間は11時~18時(土曜日は15時)

本館6階に食堂(左)と食品・文房具・日用雑貨などを取り扱う売店(右)があります。ほかに本館3階と新館1階には喫茶があります。食堂では持参した弁当などを食べる席もあります。食堂・喫茶内では資料の利用は禁止。食堂の営業時間は11時~18時(土曜日は15時)


クローバーここもポイント!~出版物を収集する「納本制度」

国民の文化的営為を記録した出版物を収集することを目的とするシステムとして「納本制度」があります。日本においては国立国会図書館法で、国内で発行されたすべての出版物を国立国会図書館に納本することが義務付けられています。この制度により、日本国内の出版物(地図、録音資料、映像資料、マイクロフィルム、CD-ROMなどを含む)を広く収集しています。国・地方公共団体の機関、独立行政法人等の出版物は複数部、民間の出版物は1部が納入されることになっています。納本された出版物は、現在と未来の読者のために、国民共有の文化的資産として永く保存され、日本国民の知的活動の記録として後世に継承されます。
昭和23年(1948)5月18日、国立国会図書館は、6,000通におよぶ納本の依頼状を出版社・団体等に発送し、5月25日から納本の受付を開始しました。納本制度60周年を記念し、平成20年に、納本受付開始の日である5月25日を「納本制度の日」と定めました。

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クローバーここもポイント!~来館しなくても活用できるサービス

登録利用者であれば、インターネットまたは郵送で申し込めば、国立国会図書館の資料の複写物を入手できる遠隔複写サービス。図書館経由でも申し込みできるので、ニーズに合わせて活用できます。

クローバーここもポイント!~所蔵資料のデジタル化を推進

国立国会図書館は、資料の利用と保存の両立を目的として、所蔵資料をデジタル化し、「国立国会図書館デジタルコレクション」で提供しています。著作権処理の済んだものは、インターネット公開されていて、自宅のPCからでも利用可能となっています。
また、インターネットで公開されていない資料のうち、絶版などの理由で入手困難な資料は、図書館向けデジタル化資料送信サービスを利用するための承認を受けた図書館のPCでも利用することができます。

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クローバー図書館からのメッセージ

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国立国会図書館総務部総務課課長補佐
小笠原綾さん

私たちの第一の役割は、立法府のブレーンとして、国会の活動、調査・研究を的確に補佐することです。そして、第二の役割として、国内外の資料・情報を広く収集、保存、整理し、第三の役割として、多くの方が時間と空間を越えて情報資源にアクセスできるように図書館サービスを提供しています。
納本制度に基づいて、国内出版物の幅広い収集に努めるとともに、印刷出版物にとどまらず、電子書籍・電子雑誌など電子的に流通する情報や、ウェブサイトの収集・保存にも取組んでいます。ウェブサイトについては、国などの公的機関のウェブサイトは網羅的に収集・保存しているほか、イベントや私立大学、東日本大震災関係など、許諾の得られた民間のウェブサイトについても、収集・保存に努めています。
また、「歴史的音盤アーカイブ推進協議会(HiRAC)」が、1900年代初めから1950年頃に製造された初期のレコード(SP盤)などの散逸、劣化による音源の喪失を防ぐためにデジタル化した音源を、国立国会図書館で「歴史的音源」として提供しています。
視覚障害等のある方に対しても、視覚障害者等用データ送信サービスによって、音声DAISYなどのデータをお近くの図書館やご自宅でご利用いただけるよう提供するなど、サービスの向上に努めています。
資料・情報そのもののサービスの他に、「レファレンス協同データベース」という、全国の図書館のレファレンス事例を収録したデータベースを提供するほか、「リサーチ・ナビ」としてテーマ別の調べ方案内もホームページでご紹介しています。
インターネットで、いつでも、誰でも、どこからでもご利用いただけるサービスも充実していますので、是非、国立国会図書館のホームページをご覧ください。


クローバーEDITORIAL NOTE① 真理がわれらを自由にする

未来へと継承される立法府のブレーン、国会図書館の本館ホールに足を踏み入れて、まず目に入ったのが「真理がわれらを自由にする」のスローガン。この言葉は、「国立国会図書館は、真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される」という国立国会図書館法の前文の一部である。国民の平和を鑑み、知識の泉、立法府のブレーンとして国会図書館が未来へと継承される重要な機関であることを改めて知ることとなった。 
さらにこの図書館には、納本制度のもと全国から集められた、あらゆるジャンルの書籍が閉架書庫に収められている。それらは、国民共有の文化的資産として将来にわたって保存され、日本国民の知的活動の記録として後世に継承されていく。どんな人も情報を得ることの大切さを享受できる、国民に開かれた図書館であることに深い感銘を受ける。(中嶌文庫)

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クローバーEDITORIAL NOTE② 迎賓館が図書館であった時代

国立国会図書館は昭和23年(1948年)2月、「国立国会図書館法」が制定されたあと、6月に旧赤坂離宮を仮庁舎に開館した。旧赤坂離宮は現在の迎賓館。かつて紀州徳川家の江戸中屋敷があった広大な敷地の一部に、明治42年(1909年)に東宮御所として建設されたもので、当時日本の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した日本における唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築であった。
本庁舎完成(昭和43年)までの仮庁舎であったが、迎賓館はアカデミズムの象徴である図書館という施設にふさわしかったであろう。当時の国立国会図書館がどのようなものだったか、「国立国会図書館三十年史」の中に、「朝日新聞 昭二七・一一・二二」からの引用で掲載されている。

真紅のジュータンを敷きつめた三十九段の大理石の階段を上って、大シャンデリア、大姿見、ノルウェー大理石の大円柱、金糸入りの窓掛け等々、まばゆいばかりのルイ王朝風の大広間で、好きな本を手にとって読んでいると、やがて正午を告げる優雅なチャイムの音が廊下を流れて行く……といえば、おとぎ話の一節のようにも聞こえるが、一階や地階ではうず高い本や資料の山が、置き場もないままに階段や便所にまで積み上げられたまま、いたずらにホコリをかぶっている――というのが、旧赤坂離宮にある国立国会図書館のウラとオモテの表情である。
戦後、皇室財産だった旧赤坂離宮は国有財産に移管された。ご多分にもれず、ここも「進駐軍用のホテルになるそうだ」「いやダンス・ホールだ」など、さまざまなウワサのウズに巻き込まれながら、二十三年三月になってどうやら、国立国会図書館中央館へ本決まりとこぎつけた。そしてその年の六月「真理がわれらのを自由にする……」という国立国会図書館法の下に花花しい開館式が挙げられた。発足当時の蔵書は二十三万五千冊、図書は年々ふえて、今では約七十万冊にふくれている。
ところが、ここは図書館として不向きな設計の上、クギ一本打てない約束になっている。まして改造などはもってのほか。民間からの寄贈書や納本をはじめ、毎年ふえる蔵書の置き場にたちまちつまってしまった。地下の便所が「書庫」に改造されて学位論文が納められているかと思えば、東宮御所当時の水洗便所の水道はそのまま利用されて、マイクロ・フィルム撮影用の暗室に、湯殿は事務室に――といった具合である。
(略)
一般国民に対する奉仕――という建前から閲覧室は「一番いい部屋を」というので「花鳥の間」(大宴会の間)「旭日の間」(外国貴賓の室)が当てられている。「旭日の間」は日本や外国の新聞雑誌などの定期刊行物閲覧室だが、定席はたった六十。もう一つの「花鳥の間」は一般閲覧室になっているが、ここも定席はたった百四十四。朝九時の開館と同時に試験勉強などの学生が座ればたちまち満員、あとの人は二、三時間も待たされて、ようやく閲覧室に入る、という次第。この学生たちも手洗いのたびに地下まで階段をトコトコ降りて、往復にはどうしても十分はかかる。急ぎの調べものなどには間に合わず、結局日にせいぜい四百人前後が利用するだけになっている。
観光シーズンになると、日に何十台か遊覧バスが正門前に並び、何千人かのお上りさんが長い列をつくるが、この人たちも「国会図書館」ではなく、「赤坂離宮」を見に来るわけだ。

以上が開館5年後の国立国会図書館の様子だった。図書館という施設として赤坂離宮は申し分のない建物のように思えるが、そもそも建設された目的が大きく異なっていた。アカデミズムの象徴として堂々とした威風を誇る図書館のひとつ、「国立国会図書館 国際子ども図書館」は明治39年(1906年)に帝国図書館として建てられ、昭和4年(1929年)に増築された明治期ルネサンス様式の建物を再生・利用したものであった。
昭和43年(1968年)に完成した本庁舎は国立国会図書館の本来の目的を果たす理想的な建物である。しかし、現迎賓館が図書館であった時代はたしかにあり、それは図書館好きの人なら誰でも憧憬を抱かせる。(上原由迩)


ビル国立国会図書館東京本館

利用案内
開館時間:9:30〜19:00 土曜日は9:30〜17:00
利用者登録:9:00〜18:30 土曜日は9:00〜16:30
資料請求の受付:9:30〜18:00 土曜日は9:30〜16:00
休館日:日曜日、祝日・休日、年末年始、第3水曜日(資料整理休館日)

アクセス
住所:〒100-8924 東京都千代田区永田町1-10-1
電話:03-3506-3300(自動音声案内)03-3506-5293(資料案内・利用案内)
ホームページ:http://www.ndl.go.jp/

写真提供_国立国会図書館