月別アーカイブ: 2015年2月

目黒区立八雲中央図書館

外観

クローバー概要

目黒区立八雲中央図書館は八王子に移転した都立大学(現在の首都大学東京)の跡地に建設。目黒区内8館の中央館として平成14年(2002年)9月20日に開館しました。ホールや体育館などが併設された目黒区のコミュニティ施設「めぐろ区民キャンパス」内の地下にあるワンフロアの図書館ですが、ロビーは吹き抜け、ガラス張りの外壁からは光を取り込めるような設計になっているので、開放感あふれています。館内のテラス、サンクンガーデン(地下庭園)では心地よい陽だまりの中で読書が楽しめます。

◆施設概要

 敷地面積  3,020㎡

◆蔵書数 平成26年3月31日現在「目黒区の教育 平成25年度事業報告書」

図書  408,229冊
  (一般) 349,960冊
  (児童)  50,301冊
   (コミック)  3,758冊
   (外国語)  4,210冊
 雑誌  306タイトル
 新聞等  96タイトル
CD  4,656タイトル
 おもちゃ  29

クローバー施設

八雲中央図書館図書館へのアプローチは1階正面入り口と地下駐車場側にあります。開架スペースには、一般・児童・ヤングアダルト・新聞・雑誌・CD・レファレンス・資料検索機「さんまくん」などのコーナーを設けています。このほか、インターネットや新聞記事データベースを検索できるサービスも行っています。バリアフリー設計なので、子供から高齢者の方まで気軽に利用できるのが魅力です。

配置図

(左)エントランス。(右)広々としたワンフロアの図書館

(左)エントランス。(右)広々としたワンフロアの図書館

YA(ヤングアダルト)コーナー。特集展示も行っている(右)

YA(ヤングアダルト)コーナー。特集展示も行っている(右)

(左)雑誌コーナー。(右)雑誌コーナーの閲覧席

(左)雑誌コーナー。(右)雑誌コーナーの閲覧席

(左)こどものほんのコーナー。(右)紙芝居コーナー

(左)こどものほんのコーナー。(右)紙芝居コーナー

(左)CDコーナー。(右)パソコン席

(左)CDコーナー。(右)パソコン席

(左)会議室。(右)サンクンガーデン

(左)会議室。(右)サンクンガーデン


 クローバーここもポイント~鉄道ファンにはたまらないSL9600模型

広い図書館スペースの窓際の一角に展示されているSL9600模型は、日本工業大学付属東京工業高等学校の生徒たちによる作品です。実寸の10分の1サイズで忠実に再現したもの。鉄道ファン必見の作品です。

SL9600模型

SL9600模型

クローバーここもポイント!~懐かしい商店街の風景

地域資料の書架スペースに展示された目黒・世田谷商店街の地図は、大正時代の商店街の様子がうかがえます。今はなくなってしまった商店街の街並みを眺めながら、かつての目黒に思いを馳せるのも楽しみです。

大正14年頃の目黒・世田谷商店地図

大正14年頃の目黒・世田谷商店地図

クローバーここもポイント~「目黒の秋刀魚」をモチーフにしたテーブル

落語の噺で有名な「目黒の秋刀魚」をモチーフにした閲覧席の秋刀魚のテーブルは、まさに目黒区の図書館ならでは。3匹の秋刀魚がそれぞれの尾をつなげるようにして三角形をつくっています。椅子は秋刀魚を焼く網をモチーフにデザインされています。

さんまをモチーフにしたテーブル

さんまをモチーフにしたテーブル


 クローバー図書館からのメッセージ
目黒区立八雲中央図書館
館長 大迫忠義さん

 目黒区立八雲図書館は、かつての都立大学の跡地に建設された図書館で障害者施設やホール、体育館などの複合施設とともに併設されました。地下1階にある図書館ですが、光彩をたくさん取り入れ、開放感のあふれる空間になるよう設計されました。利用者はもちろん近隣の方たちが多いのですが、区境という立地から他区の方にも活用していただいています。昨年度のアンケートでは、大人からお子さんまで年間10万人以上の方に利用されていることが分かりました。
現在、子供の読書推進として、お子さん向けに「おはなし会」を週に1〜2回行っています。今後は乳幼児検診でブックリストや図書館の案内を配布するなど、はじめての本との出会い事業の取り組みを始めようと考えています。中央図書館としてのレベルを保ちつつ効率的な運営を心がけ、利用者をもっと増やしていきたいと思います。学校への貸し出しも頻度を高めるよう努めていきます。
以前、目黒区は第一次産業を含め、さまざまな産業がありました。今でも農業組合もある街なので、地域資料的なものに光を当てていきたいと考えています。“ここに行けば、求められる資料はある”という図書館であることが理想です。そのために地域の皆さんが求めるものを“掘り出す”ということを課題に図書館の運営に取り組んでいます。


 クローバーEDITORIAL NOTE 本を読む場所としての快適性を追求

東急東横線都立大学駅から歩いて10分足らずのところにある目黒区立八雲中央図書館は、かつての都立大学跡地に建てられた複合施設内にある。広い大学跡地に建てられたガラス張りの複合施設は圧巻だ。ホール、体育館の地階ワンフロアを使った図書館は当然ながら広々としている。地階といえどもガラス張りの外壁や光彩をより多く取り入れられるよう設計されているので圧迫感もない。館内をめぐりながらジャンル別にぎっしりと詰め込まれた書架を眺めているとミュージアムを訪れているような錯覚を起こす。
ひと息つくにはサンクンガーデンや、併設されているホールのカフェやレストランがお勧めだ。日常生活の雑音から解放される静かな空間でゆっくりと読書を楽しめる。近年、図書館は本を貸し出すだけの施設ではなくなってきている。本を読むのに適した場所として快適性も求められるようになった。図書館運営において「滞在」も気にかけなくてはならない要素だ。八雲中央図書館を訪れると利用者のニーズをよくよく検証していることが実感できる。(中嶌文庫)


ビル目黒区立八雲中央図書館

利用案内
開館時間:火〜土曜日 9:00〜21:00
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は、その翌日以降直近の祝・休日でない日) 12月28日〜1月4日 蔵書点検期間

アクセス
住所:〒152-0023 東京都目黒区八雲1-1-1 地図
電話番号:03-5701-2795
ホームページ:http://www.meguro-library.jp/locations/yakumo-loc/