文京区立真砂中央図書館

全景

クローバー概要

文京区立真砂中央図書館は、文京区内にある8館2室から構成される文京区立図書館の中央館です。平成28年(2016年)7月10日にリニューアルオープンした当館は、明治期以降、樋口一葉や石川啄木、宮沢賢治らが住んでいた本郷の町にあることから、文京区にゆかりのある文人たちの資料を数多く所蔵しています。また、文京区は東京大学をはじめとする教育・研究機関が多く、さらに出版や医療機器などの産業も盛んで、そのエリアの情報拠点としての役割も担っています。地域はもちろん、地域外の学生や職業人などにも幅広く利用されています。

施設概要

 階層 施設名 床面積(㎡r) 座席数
4階 事務室 選書装備室 会議室 543㎡  
3階

地域資料・参考図書コーナー 一般図書コーナー 障害者資料室・対面朗読室

閲覧席・パソコン専用席 レファレンス・サービスカウンター

576㎡ 35
2階 一般図書コーナー 視聴覚コーナー 閲覧席・ブラウジングコーナー 576㎡ 65
1階 児童書・YAコーナー 一般図書コーナー 573㎡ 44
地階 ホール 読み聞かせ支援室 書庫・電気・機械室 625㎡ 80
 合計 2,893㎡ 224

◆蔵書数(平成28年3月31日現在)

 一般書  171,065タイトル
 児童書  21,288タイトル
 絵本  12,660タイトル
 紙芝居  531タイトル
 カセットテープ  6
 CD  13,617点
 DVD  297タイトル
 障害者用カセットテープ・CD等  942点
 新聞  22紙
 雑誌  191誌

クローバー施設

1階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

無題

(左)サービスカウンター。(右)YAコーナー

(左)サービスカウンター(右)YAコーナー

(左)新書図書(右)文庫・新書

(左)児童書のレファレンスカウンター(右)おはなしの部屋

(左)子供用の閲覧席。(右)親子ふれあいコーナー

(左)児童用閲覧席(右)親子ふれあいコーナー

(左)絵本の書架。(右)児童書の書架

(左)絵本(右)児童書

2階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

無題4

(左)サービスカウンター。(右)ブラウジングコーナー

(左)サービスカウンター(右)ブラウジングコーナー

(左)閲覧席。(右)音声・拡大読書機よむべえ

(左)閲覧席(右)音声・拡大読書機

(左)新聞。(右)日記・記録関連の書架

(左)新聞(右)一般図書

(左CD、DVDの書架。(右)障害者資料室

(左)CD・DVD(右)障害者資料室

3階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

3階

(左)レファレンス・サービスカウンター。(右)インターネット端末コーナー

(左)レファレンス・サービスカウンター(右)利用者用インターネット端末コーナー

(左)閲覧席。(右)特集コーナー

(左)閲覧席(右)地域資料特集コーナー

(左)社会科学関連の書架。(右)参考図書の書架

(左)一般図書(右)参考図書

地域資料のコーナー

地域資料

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(左)各種イベントで使用されるシアターは地下1階にある。(右)バリア古―のトイレ「だれでもトイレ」は各階に設置

(左)各種イベントで使用されるホールは地下1階にある(右)バリアフリーのトイレ(「だれでもトイレ」は各階に設置)


クローバーここもポイント!~天然素材から薫る森の空気

東京都の「東京都公共建築物等における多摩産材利用推進方針」に基づき、館内の一部には多摩産の無垢材を利用しています。ポイントに使われている無垢材の飾り付けなども目を楽しませてくれます。

木材を多用したYAコーナー

木材を多用したYAコーナー

クローバーここもポイント!~いざという時に安心な「書籍落下防止装置」

真砂中央図書館内の一般書架は、減震書架を導入しています。また、壁面の書架は揺れを感知したときにバーが跳ね上がるタイプの書籍落下防止装置が取り付けられていて、安心安全な読書環境が整備されています。

耐震

(左)減震書架(右)書籍落下防止装置


メッセージ文京区立真砂中央図書館 
サービス事業係長 白神靖夫さん

私が図書館の事業に初めて関わったのは、今から30年前の小石川図書館でした。その時は、児童担当でしたが、自分で読んでいないと子どもたちに本を紹介できないので、児童書はよく読みました。その後、四半世紀ぶりに図書館に戻ってきましたが、コンピューターのない古き良き時代の図書館から、現在のネットワークでつながった利用しやすい図書館に、最初は少し戸惑いました。真砂中央図書館は昭和51年のオープンなので、今回のリニューアルでは、快適で過ごしやすい図書館となるよう、設備や備品などの更新はもちろん、レイアウトも大幅に変更しました。作業は大変でしたが、自分たちで作れるという楽しみもありました。
真砂中央図書館を除く7館2室の管理・運営は、2社の指定管理者が行い、互いに切磋琢磨しながら業務を担っています。私たちは中央館として、これらの地区館を管理しています。また、資料選定については、各分野から幅広く、偏見を持つことなく、公平に収集するよう努めており、これは最も大切な仕事のひとつです。一方で、図書館好きの地域の方々には、ライブラリーパートナーというボランティアとして、おはなし会などの行事、図書館資料の整理などのお手伝いをしていただいています。
今後も良質で、幅広い資料をスムーズに利用者に提供できるよう、また、さらに快適な読書環境を整えられるよう、まだまだ考えなくてはならないところがたくさんあると思っています。


クローバーEDITORIAL NOTE 中高生のための本離れにアシスト!

昨今、YA世代(中高生)の読書への関心が薄れていることから、図書館では、どうしたらこの世代が図書館へ来てくれるのか、さまざまな工夫を凝らしている。心も体も大きく成長する思春期の彼らにとって、読書から得られる知識や感動、イマジネーションなどは、今後の人生においてとても大切なものである。だからこそ心も体も大きく成長する思春期の中高生には、読書を通していろいろなことを学んでほしいと思う。若い世代と仕事をしていて感じるのだが、自分の感情を言葉にできない人、感動できない人、知らないことはすべてネット頼りという現状は嘆かわしいことである。そんな彼らへアシストするため、文京区立図書館では中高年生向けの広報誌「yomitan」を発行している。さらに、インターネット時代の中高生のためにホームページにおいて「10代のためのYAページ」を公開し、彼らの読書推進の一端を担っているのだ。このホームページでは「yomitan」のおすすめ本の紹介や、過去6カ月間で貸し出しの多かったYAコーナーの図書ベスト20の紹介、映画会やイベントの情報などを掲載し、図書館へ足を向けてほしいという図書館員の思いが込められている。真砂中央図書館のYAコーナーも、グループで話し合えるよう、人数に合わせて机の組み換えができるような専用スペースとなっており、中高生が来館したくなるような仕掛けを施している。リニューアルオープンで新しくなった空間で、読書を通じて友人とコミュニケーションを取ってほしいと願う。(中嶌文庫)


ビル文京区立真砂中央図書館

利用案内
開館時間:平日・土曜日9:00~21:00、日曜日・祝日・12月29日9:00~19:00
休館日:第4月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始(12月30日~1月4日)・特別整理期間

アクセス
住所:〒113-0033 文京区本郷4-8-15
電話:03-3815-6801
ホームページ:https://www.lib.city.bunkyo.tokyo.jp/lib01-masago.html