概要
大田区立大田図書館は、大田区立図書館の中心館として昭和45年(1970年)6月1日に開館しました。閑静な住宅街のなかにあり、かつて邸宅だった土地に開館した図書館です。図書館の敷地は、前方後円墳の後円にあたり、都内で失われつつある自然が現存しています。所蔵している本も大田区の中央館として資料的価値の高いものが集中保存。閉架書庫も一部閲覧できる、珍しい図書館です。
◆施設概要
構造 | 地下1階、地上2階 |
延床面積 | 1,977㎡ |
◆蔵書数(平成27年4月1日現在)
一般図書 | 207,281冊 |
児童図書 | 46,698冊 |
団体用資料(再掲) | 5,910冊 |
雑誌 | 211冊 |
新聞 | 9紙 |
CD | 4,770タイトル |
カセットテープ | 935巻 |
ビデオテープ | 294巻 |
施設
1階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ここもポイント!~閉架書庫の一部開放
貸出しカウンター奥には、5層式の閉架書庫があります。年代物の資料や懐かしい装丁の本などがぎっしり詰め込まれています。
※入る際はカウンターの職員に許可を得る必要があります。
図書館担当係長
松尾寛之さん
大田図書館は、大田区の図書館としては、4番目に開設された図書館で、専門書などを含めたさまざまな資料が集められています。歴史関係で専門的なものが特に多いので、一般の利用者だけでなく調べものにくる方も多いです。閉架書庫である積層書庫も最初は公開していなかったのですが、開架スペースにも限りがあったので、こちらも閲覧可能な書庫としています。本の予約数もインターネットの導入によって増加傾向にあり、貸し出し冊数も徐々に増えてきました。また、除籍した本をリサイクル市で近隣の方に提供したり、博物館と共同で街歩きイベントも行っています。今年から区立小中学校全校で実施している学校図書館支援においては、よりいっそう努力していきたいと思っております。
EDITORIAL NOTE① 自分スタイルで過ごしたい
筆者が子どもの頃から通っていた図書館は、特に大きくもなく、目立ったイベントを開催していたわけでもなかった。ただ今思い出すのは、図書館の中にあった卓球場だ。勉強の合間だったのか、はたまた卓球の合間に勉強していたのか、その堺目は分からないが、館内の学習室で友人たちと落ち合い、メンバーが揃えば卓球ばかりやっていた記憶が残っている。変な話だが、卓球を断って勉強に勤しめば、冗談混じりで「裏切り者」とさえ言われたほどだった。
大田図書館の2階の学生閲覧室の窓際の席からは、緑あふれる中庭の景色が目に飛び込んでくる。図書館といえば、一般的には本を読んだり、調べ物をしたりする知的空間というイメージだが、最近は本と人を結ぶさまざまなイベントも開催され、ますます図書館と役割が重要視されてきている。それはそれで嬉しいが、本をちょっと脇に置き、小鳥のさえずりを耳に、ゆったり寛げる場所、自分仕様で過ごせる空間であってほしいと思う。(中嶌文庫)
大田区立大田図書館
利用案内
開館時間:9:00〜19:00(1/4は10:00~19:00)
休館日:毎月第2木曜日(ただし祝日の場合は翌日)、特別整理期間、年末年始(12/29〜1/3)
アクセス
住所:145-0076 東京都大田区田園調布南25-1 地図
電話:03-3758-3051
ホームページ:https://www.lib.city.ota.tokyo.jp/