足立区立中央図書館

外観②

クローバー概要

現在の足立区の図書館の歩みは戦後から始まりました。昭和23年(1948年)には足立区立第三中学校にGHQの読書席を開設、昭和27年(1952年)には移動図書館「きぼう」号を開始するなど、図書館史を彩るエポックがありました。旧中央図書館は昭和44年(1969年)に開館。レコードコンサート、おはなし会などを定例化、視力障害者用録音テープの貸し出し、「本のとらばーゆ」(廃棄本の配布)の実施などによって図書館の利用促進に努めてきました。その中央図書館は平成7年(1995年)の生涯学習総合施設計画に則して新設されることになり、平成12年(2000年)7月に現在の場所(生涯学習施設「学びピア21」内)に開館。以降、子ども読書活動推進会議の開催、学校図書館支援、新図書館システム稼働などにより、地域に密着した図書サービスの拡大を図っています。

◆施設概要

 構造  鉄筋コンクリート造 地上1〜3階 (学びピア21内)
 延床面積  6,537㎡

◆蔵書数(平成27年3月31日現在)

 一般図書  572,773冊
 児童図書  169,050冊
 雑誌  42,155冊(479タイトル)
 新聞   37タイトル
 音楽・映像資料  21,879本
 録音図書 4,230冊

クローバー 施設

3階◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

3階フロア図

(左)カウンター。(右)利用者端末

(左)カウンター。(右)利用者端末

(左)大型活字本コーナー。(右)大型芸術書コーナー

(左)大型活字本コーナー。(右)大型芸術書コーナー

(左)総記コーナー。(右)哲学宗教コーナー

(左)総記コーナー。(右)哲学宗教コーナー

(左)歴史コーナー。(右)社会科学コーナー

(左)歴史コーナー。(右)社会科学コーナー

(左)経済コーナー。(右)足立区資料コーナー

(左)経済コーナー。(右)足立区資料コーナー

(左)事典コーナー。(右)資格の本コーナー

(左)事典コーナー。(右)資格の本コーナー

(左)西側の閲覧席。(右)東側の閲覧スペース

(左)西側の閲覧席。(右)東側の閲覧スペース

障がい者サービスコーナー

障がい者サービスコーナー

2◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

2階フロア図

(左)カウンター。(右)利用者端末

(左)カウンター。(右)利用者端末

(左)こども図書館カウンター。(右)赤ちゃんコーナー

(左)こども図書館カウンター。(右)赤ちゃんコーナー

(左)こども図書館・閲覧席。(右)おはなしのへや

(左)こども図書館・閲覧席。(右)おはなしのへや

こども図書館の閲覧席

こども図書館の閲覧席

YA(ヤングアダルト)コーナー。図書館スタッフによる推薦図書を棚の上に展示(右)

YA(ヤングアダルト)コーナー。図書館スタッフによる推薦図書を棚の上に展示(右)

(左)外国文学コーナー。(右)足立区ゆかりの図書を集めた特色コーナー

(左)外国文学コーナー。(右)足立区ゆかりの図書を集めた特色コーナー

2階の閲覧席

2階の閲覧席

1◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

1階フロア図

(左)1階カウンター。(右)新聞閲覧席と利用者端末

(左)1階カウンター。(右)新聞閲覧席と利用者端末

雑誌コーナー

雑誌コーナー

(左)ビデオDVDコーナーと再生端末。(右)CDコーナー

(左)ビデオDVDコーナーと再生端末。(右)CDコーナー


クローバーここもポイント!~未来への扉を開くオブジェ

足立区立中央図書館は北千住から日光街道を北上し、千住新橋を渡る手前にあります。千住はかつての宿場町で、俳聖・松尾芭蕉の「奥の細道」の“矢立の初”の地ともいわれています。図書館入り口には松尾芭蕉の陶像が設置されています。説明文には「この陶像は、昭和49年10月、千住大橋北詰に『おくのほそ道矢立初の碑』が建立されたのを祝って、川崎康子氏から寄贈されたものである。作者は同氏の夫で克氏。昭和17年、伊賀上野に俳聖殿建立の際、伊賀焼で芭蕉の座像を製作し、堂内におさめた。これは万一に備えて同時に焼かれた副である。像の原型は、乃木希典将軍の甥にあたる長谷川栄作氏の作。重さは約400㎏ある」と記されています。

芭蕉像

クローバーここもポイント!~「あだち読書通帳」で子どもの読書活動を推進

 子どもの読書活動を推進している足立区立中央図書館では、小学校の夏休み期間に、銀行や郵便局の通帳を模した「あだち読書通帳」を発行しています(足立区内の全図書館共通)。この読書通帳は子どもたちの読書記録を残すとともに、お気に入り度、ひとこと感想を記せるようになっています。また、今秋の読書週間を機会に、読み聞かせした本の記録や子どもへのメッセージを記せる「親子用あだち読書通帳」も発行しています。

読書通帳

クローバーここもポイント!~地元の一大イベント「千住酒合戦200」に参画

200年前の文化12年(1815年)、千住では飛脚問屋中屋六右衛門の還暦祝いとして、六右衛門の飲み仲間の青物問屋、鯉隠が酒宴を主催しました。参加者は100名以上、高名な文人・画家が酒を飲みながら俳句や画を披露。さらに町の女性、ふらりと立ち寄った旅人まで、身分や立場をこえた酒宴となりました。そんな歴史的酒合戦から200年。千住の活動団体、企業、飲食店、郷土博物館、そして図書館が、千住を舞台に、“お酒”や“合戦”をキーワードにした自由奔放なイベント「千住酒合戦200」を9~11月に開催。足立区立中央図書館でも「江戸文化・酒」をテーマにしたコーナーを設置しています。

酒合戦

クローバーここもポイント!~生まれ変わった“かけはし”は本と人を結ぶ架け橋に

通巻100号を迫る図書館だより「かけはし」ですが、2013年10月1日発行の89号からイメージが一新されています。新装第1弾の表紙は、なぎら健壱さんが表紙を飾りました。
リニューアルの指針は「それまでの固さをなくし、どなたにでも気軽に手に取ってもらえる紙面づくりをめざしていく」とのこと。図書館司書が選んだ「とっておきの本」なども紹介してきました。最新号(97号)は「千住酒合戦200」に関連した「江戸文化とお酒の本」を特集しています。

かけはし②

クローバーここもポイント!~「わにわにびじゅつかん」開催中!

足立区立中央図書館は「学びピア21」の施設を使ってさまざまなイベントを開催しています。今年5月30日には「わにわにのおふろ」「わにわにのおおけが」などの“わにわにシリーズ”で知られる絵本作家・山口マオ氏を講師に「みんなでかこう!きょうだいわにわに」が行われました。小学生以下を対象として催されたイベントで描かれた画は現在、児童コーナーに「わにわにびじゅつかん」として展示されています。

わにわに美術館


  クローバー図書館からのメッセージIMG_2537

足立区立中央図書館 管理係 町田茂樹さん

足立区立中央図書館は、足立区の中心館としての役割を重視しながら、もっと多くの人に図書館を利用していただけるための取り組みを行っています。図書館のニーズにあわせ、インターネット予約システムを導入したことによって、現在でも利用者数が増加傾向にあります。図書館の利便性は向上できたように思います。
また、図書館へ足を運んでくれるようなイベントも随時行っています。そのひとつに毎年開催しているのが“本のとらばーゆ”です。図書館で活躍し、その役目を終えた図書・雑誌などを足立区民の皆様に再利用していただくための、無料リサイクルイベントです。お好みの本をお一人20冊まで(絵本は2冊まで)無料で差し上げています。現状では、2日間でおよそ2,000〜3,000人が来場しています。
まだまだ利用者を増やしていかなくてはなりません。どうやったら皆さんが図書館へ足を運んでいただけるか、というきっかけ作りが課題ですね。区内の各図書館と連携しながら、利用者のニーズに合わせたサービスを提供できるようにしていていきたいと思います。


クローバーEDITORIAL NOTE① 図書館運営のお助けマン

 図書館は地域に根ざし、そこに暮らす人々の生涯学習の場として必要不可欠な施設である。だからこそ、地域の方のニーズに合わせたサービスを提供することが命題となっている。しかしながら、職員の不足に悩まされている図書館が多いのが現実。足立区立中央図書館でも、図書館システムやネットワーク環境の整備によって利用者は年々増えつつあるが、さらにイベントの開催や、毎年趣向を凝らした特集展示の必要性に迫られている。そんな図書館の運営に大きな力となっているのが、指定管理者の存在だ。窓口業務から本の整理、イベントの企画など、業務はさまざま。図書館職員とともにあらゆる角度から利用者のニーズを検証し、図書館運営に関わっている指定管理者のサポートは、今の図書館運営には欠かせない存在であると、足立区立中央図書館を訪れ、あらためて実感した。(中嶌文庫)

 クローバーEDITORIAL NOTE② 大人も楽しめる(!?)子供エリア

子供の読書活動の推進に努める足立区立中央図書館だけに子供エリアが充実している。子供エリアの入り口には木製のゲートがあり、「ようこそ こどもの世界へ」と彫られている。ゲートをくぐれば、そこはアメージングワールド…というわけではないが、メルヘンチックなデコレーションには図書館スタッフの創意工夫が感じられるものだ。
もちろん子供向けの蔵書が豊富なのだけれど、大人も「おっ」となるコーナーがある。それが紙芝居。加太こうじ作画の「黄金バッド」、東健児作・野田新太郎画の「ジャングルボーイ」、桃井寅吉作・常盤富士画の「丹下左膳」…。50歳以上の大人が子供の頃に楽しんだ紙芝居が、オリジナルの状態で並べられているのだ。ここを訪れた大人は必ず童心に帰るはず。「ようこそ こどもの世界へ」というフレーズは、子供限定ではないと思い至った。(上原由迩)

紙芝居


ビル足立区立中央図書館

利用案内
開館時間:9:00〜20:00
休館日:毎月末図書整理日・毎月1回 施設点検日(原則第2月曜日)、特別整理期間、年末年始(12/28〜1/4)

アクセス
住所:120-0034 足立区千住 5-13-5 地図
電話:03−5813−3740
ホームページ:https://www.lib.adachi.tokyo.jp/

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